湖北サイクル005

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湖北を自転車で巡る気持ちよさをお伝えしてゆきます。
今回はやや足を伸ばし、行き先は河内の風穴(かわちのふうけつ)です。
風穴の涼を求めに、しかし道中酷暑の予感ですが、未開拓エリアへの挑戦です!

河内の風穴01
河内の風穴はここ。湖北平野を南下し、彦根の東にそびえる霊仙山(りょうぜんざん)の山裾に分け入ります。
出発地の長浜からは片道約25kmほどあります。

航空写真
目的地周辺はこんな感じ。あんまりきつい山道ではないと良いのですが …
道中のんびり散歩を身上とする湖北サイクルでは、気軽に出掛けられるぎりぎりの範囲になるかもしれません。

それではでかけましょう!

河内の風穴02
湖岸を世継、朝妻方面へ南下して米原を目指し、旧鳥居本宿からは山道になります。
ロングライドになりますが、楽しいコトを見落とさないくらいのゆとりを持って、
こまめに給水をしながら進みます。

 

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ペースを上げて先ずは早々と世継に到達。
路地の先に湖が覗く素敵な風景が垣間見えます。
ここは村じゅうに車の通れないような細い路地が延びて、玄関や庭先の延長のように生活が溢れ出しています。
そこここに見かける井戸やいけす。ファンタジーの世界に入り込んだような村の風景です。
透き通るような水の流れる天野川を渡ります。
橋を越えてすぐに朝妻神社の杜。そしてさらに朝妻の路地を行くのですが、、、

天野川に架かる橋の上で、投網を手にお休み中のおじさんに話し掛けてみました。
今日ははるばる岐阜から来たというおじさん、以前は世継にお住まいだったとのこと。
水がきれいで魚が沢山採れる天野川によく遊びに来るそうで、
今日はコアユが沢山採れたので、昔なじみに届けるんだとか。

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おじさん:蛭子(ひるこ)神社へでも行ってみえたか?
 わたし:神社??ああ、そこ(世継の川岸)に鳥居が見えますね。
     なにか特別なお宮さんですか。
おじさん:どっちが織姫様でどっちが彦星様だったか、
     そっちの朝妻神社と、天野川を挟んでセットになっとるんよ。
 わたし:!!
おじさん:七夕の日には両側の子供らが笹を持って橋の上で会うんよ。
 わたし:ロマンチックな!
おじさん:ほぉや。 ほんでも、じゃあどこ行ってはったん?
 わたし:村を見て歩いています。
     世継の中を歩いてきましたけど、井戸やいけすが多いですね。
おじさん:ほぉやね。どこの家にもいけすがあるんや。
     お客さんが来たらそこの鯉なんかを捌いて持て成すことになってますんや。
 わたし:えぇ!?今も皆さんそうされてるんですか??
おじさん:だいぶ減ったかもしれんし、新しく建てた家にはないけどな。
     年寄りがいるところではしてますやろぉ。

なかなかイメージしにくいですが、ここにはほんとにそういう世界があります。
こうして集落を歩いていてたびたび思うのが、
住まいが「住宅」みたいなものではなくて、「どうぶつのすみか」みたいなものであること。
そしてそこには「どうぶつの家族」のように温もりのある人たちが住んでという感じ。
玄関や垣根を越えて、庭の先に広がる野や山や水辺にも目を行き届かせていて、
そういう世界とギブアンドテイクの関係の中に生活を営んでいる、、、
といっては大げさですが、どこのお宅も軒下には沢山の収穫された野菜が並び、
通りすがりの者でも挨拶をすれば笑顔で返してくださり、
話しをすれば身近で新鮮な情報を沢山聴かせてくれます。
だからそれが何かということは判らないのですが、
こうして湖北サイクルはますます面白くなってゆきます。

今回はここまで。
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こっちの井戸にはスイカが冷えていました。

次回はいよいよ山へ分け入り風穴を目指します。